行動経済学が最強の学問である
本書について
本書は、ビジネスパーソンが知っておきたい行動経済学の「主要理論」を、一冊で網羅した入門書です。
いま世界のトップ企業では、行動経済学を学んだ人材の争奪戦が繰り広げられています。
一方で、行動経済学は新しい学問であるがゆえに、これまで体系化されてきませんでした。
理論を一つ一つ丸暗記するしかなく、なかなか「本質」がつかめなかったのです。
そこで本書では、人の非合理な意思決定を決める3つの要因——「認知のクセ」「状況」「感情」——で主要理論を分類し、初めて体系化しました。
エピローグでは、自己理解・他者理解やサステナビリティ、DEIと行動経済学の関係も扱っています。
初めて行動経済学を学ぶ方に向けた構成で、すでに学んだことがある方が知識を整理し直すのにも役立ちます。
目次
プロローグ いま世界のビジネスエリートがこぞって学ぶのが「行動経済学」
序章 本書といわゆる「行動経済学入門」の違い
- そもそも行動経済学は「なぜ生まれた」のか?
- 「従来の行動経済学」は体系化されていない
- 行動経済学を「初めて整理・体系化」した入門書
第1章 認知のクセ——脳の「認知のクセ」が人の意思決定に影響する
- 認知のクセを生む「大元」は何か?
- システム1が「さらなる認知のクセ」を生み出す
- 「五感」も認知のクセになる
- 「時間」も認知のクセになる
第2章 状況——置かれた「状況」が人の意思決定に影響する
- 人は状況に「決定させられている」
- 「多すぎる情報」が人の判断を狂わせる
- 「多すぎる選択肢」でどれも選べなくなる
- 「何」を「どう」提示するかで人の判断が変わる
- 「いつ」を変えるだけで人の判断が変わる
第3章 感情——その時の「感情」が人の意思決定に影響する
- そもそも「感情」とは何か?
- 「ポジティブな感情」は人の判断にどう影響するか?
- 「ネガティブな感情」は人の判断にどう影響するか?
- 感情が「お金の使い方」にも影響を与える
- 「コントロール感」も人の判断に影響を与える
- 「不確実性」も人の判断に影響を与える
エピローグ あなたの「日常を取り巻く」行動経済学
- 「自己理解・他者理解」と行動経済学
- 「サステナビリティ」と行動経済学
- 「DEI」と行動経済学
あとがき
参考文献
著者より
「心理学の進んでいるアメリカで学びたい」と、私は18歳で日本を出ました。
それ以来、日本と仕事をする機会には恵まれませんでした。
そんな中で、日本の出版社から「本を書きませんか」と声をかけていただいたときには、びっくりしました。
20年以上英語のみで研究し、仕事をしてきた私に、日本語で本が書けるだろうか。最初は断ろうと思っていたほどです。
日本で育ち、アメリカで行動経済学の研究と仕事をしてきた者だからこそ、書ける本もあるのではないか。
そう考えて、「日本の皆さんにも行動経済学を広めるお手伝いをさせていただきたい」と書いたのが本書です。
本書を機会に、日本の方ともっと交流させていただければと思っております。
相良奈美香



